社会福祉士になるまでのステップ
社会福祉国家試験に合格する
社会福祉士になるためには最終的に年に一回行われる「社会福祉士国家試験」に合格しなければなりません。
難易度は高く合格率は30%前後です。
しかし試験対策をキッチリ行っている専門学校では合格率が80%のところもあるので、学校選びが重要です。
試験方法はセンター試験のようにマークシート方式で、全国24カ所で行われます。
時間は午前と午後で合計240分、150問の出題があります。
受験資格は国が認定する大学や4年制専門学校を卒業する必要があります。
3年制の専門学校や短期大学などで受験資格を満たす単位を取る場合は、卒業後に実務経験が1~2年ほど必要です。
それ以外の大学や専門学校では卒業後に1年以上の指定されたカリキュラムを履修することが受験資格を満たす必須条件となります。
これから求人が増えることが予想され、人気の職種だけに受験者数は増加しています。
社会福祉士の試験に強い専門学校を選ぶことが合格の鍵となるでしょう。
学校によっては実務経験を積むために福祉施設でアルバイトを推奨しています。
そのため実体験として社会福祉士の仕事を捉えられ、即戦力となる人材に成長します。
仕事の大変さや楽しさをリアルに感じられて、勉強のモチベーションが上がることは間違い無いです。
試験項目は広範囲で多岐にわたっている
受験の申し込みは願書を社会福祉振興・試験センターへ送付します。
試験科目は専門的な知識が必要です。
人体の構造と機能及び疾病などの医療的知識から心理学からも出題され、さらに社会理論と社会システムなど現代社会と福祉に関することまで広がっていきます。
それを踏まえて地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障なども勉強しておかなくてはなりません。
普通の家庭の人々だけではなく、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービスなど様々な立場の人のフォローをするための知識も必要です。
また高齢者社会を見据えて成年後見制度などの法律的知識も必須です。
サービスを受ける人が最終的に自立できることを目標として、様々な角度から働きかけることが出来るか試験で問われているのです。
試験が難しい分、対策は大変ですが実践力がある人材が育つメリットに繋がっています。